ピサンキはウクライナに伝わる、ろうけつ染めのイースターエッグ。日本ではあまり知られていませんが、私は子供のころに出会って魅せられて以来、ずっと作り続けています。
キストカという道具に蜜蝋を入れて火で溶かしながら線を描き、染料につけて染めることを繰り返し、卵の殻に精緻な模様を染め付けていく手工芸です。
動物、花、十字架、魚、鳥、幾何学模様など、それぞれの模様に象徴的な意味があり、祈りを込めて古くから作り続けられてきました。家族や友人と作ったものを交換したり、好きな男の子に送ったり、お墓に供えたり、納屋に飾って家畜が子供たくさん産むように願ったり、家を建てるときに地面に埋めたり、いろいろな場面でおまじないのように使われています。
ピサンキ作りの材料や道具、テキストなどを、オンラインショップで扱っています。また、自宅にてピサンキ作りの教室も開いています。詳細は Class のページへ。(写真をクリックで拡大)